過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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898:第十七話 『部屋と決着とミサカ』[saga]
2011/02/19(土) 22:24:33.81 ID:NbiBTJcl0






特力研に居た事があるという個体の記憶を、ミサカネットワークを通じて得た打ち止め案内の下、一行はその得体の知れない研究施設を探索していた。
因みに17600号ことスネークは再び天井裏に潜りこっそりついて来ていたりする。
――――――恐らく師匠たる海原にはモロバレだろうが。余計なことしやがって後で覚えてろよ馬鹿弟子と罵る目と目があった時は本当にビビった。


ホラー映画に出て来そうな、廃れた建物特有の不気味な雰囲気。
しかし人が居を構えるが故に所々で発せられる機材の振動。


先頭を案内人の打ち止め、殿に控えるのは自動防衛能力を誇る絹旗。
00号との戦闘で負傷した滝壺と看護・護衛を任された心理定規を除き、打ち止め、浜面、結標、海原、絹旗、そしてこっそり17600号を加えた彼ら一行は
無機質な静寂に包まれた廊下を静かに、淡々と歩く。


だが廊下を突き曲った所で、急として浜面が滞りの無かった足を止めた。そして自身の前を歩く打ち止めの肩を掴んで彼女を止める。
え?と呟く打ち止めに、人差し指を口元に当て黙るよう指示した彼は周囲を警戒しながら五感を散らした。
――――――数秒を要して、浜面は確信する。


焦った彼が、立っていた廊下と隣り合った部屋へと無理矢理打ち止めを押し込める。
続いて絹旗や結標を部屋へと移動させようとしたが………間に合わない。


キリキリとしたワイヤー音。何度だって聞き、何度だって脅えた駆動音。
嘗て大規模なスキルアウト集団の副リーダーを務めた彼は、身を持って知っている。


これが、警備員が所有する駆動鎧の音である事を。






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