過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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956:最終話 『部屋ととある二人とミサカ』[saga]
2011/02/20(日) 23:33:19.10 ID:gngUMmaQ0



「…………ミサカ、最終信号を護りきったんだよ」

「――――――あァ」

「…………なんか言うこと無いの、ミサカに」



言う事?山の様にある。幾ら言ったって多分足りない。
そして申し訳ない事に、こっちの意地とプライドの所為で一度しか言えない。



「――――――悪かったな、世話ァ掛けた」



……………もういい。
謝れば唇を尖らせてそっぽ向かれた。
アイツの事だから厭味ったらしく最強とは名ばかりかと責め立てるかと思っていたのに、何だか呆気ない。
マゾヒストでも何でもないが些か心配になる。



「傷が痛むのか?」

「学園都市第一位の優秀な頭脳、ってホント名ばかりだね。ほんっとぉおおに馬鹿」



多少ニュアンスは違うが、良かった。いつものアイツらしい。
馬鹿鈍感そんなところまでヒーローもどきか死ね阿呆だらと小言を聞かされ、その度に悪かったといえば殴られた。



「あなたなんて大っ嫌い、死ね」



半ば無理矢理追い出される様にして部屋を出る前に、もう一度だけ、アイツに一言言っておく。



「――――――お前のお蔭で助かった、有難うな」



本当に死んじゃえよ、馬鹿………。
番外個体の呟きに、一方通行は病室を追い立てられた。






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