過去ログ - 「大好きだよ、一方通行」
1- 20
312:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/25(クリスマス) 23:28:26.08 ID:GcS1DpIo




「……電話」




 永遠かとも思わせる時間を壊したのは、一方通行。
 急な声に彼女が驚いて横を見ると、彼が柔らかい表情浮かべていた。
 彼は少し俯き加減に、とつとつと語る。


「さっきので二回目だな、ケータイで話すのは」

「……そうね」

「クッ、それで思い出しちまったぜ、最初の電話。まさしくありゃァ黒歴史ってやつだな」

「黒歴史……?」


 彼は、照れくさそうに笑っていた。
 彼女は、自分が食い入るように彼を見つめていた事に気づく。
 思わず視線をそらしたが、彼女は名残惜しいのかチラチラ彼を見ていた。


「下らない不幸自慢みたいだっただろォがよアレは。
――――枯れた考えだったな」

「……そうかな?」

「そォだよ。闇の深さとか、自分の怪物性とか。
比べたって何にもならねェことぐらいわかるはずなのによォ。
ナニを腐ってたンだろォなァ俺は」

「………」





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
736Res/480.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice