343:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/26(日) 23:36:40.87 ID:7IAx.f6o
「……今朝のことだけどよォ」
「っ!?」
手を洗っていた打ち止めの肩が、ビクゥッ! と反応する。
彼は構わず続けた。
「アレは冗談でもなンでもねェ。オマエを愛しているンだ、打ち止め。
だからこそ此処に帰ってきた。贖罪、同情、そンなもンは存在しねェ。
理屈じゃなく、オマエの傍にいたい、オマエを守りたいンだ。
……それを伝えたかったンだよ」
彼は、結局謝らなかった。
悪いことだと、思いたくなかったから。
打ち止めの背中に投げ掛ける言葉は、彼の精一杯の好意だった。
「……本当に?」
「……本当だ」
「本当の本当に?」
「あァ、本当の本当に、だ。
俺は総理大臣じゃねェからな、嘘はつかねェよ」
「……何ソレ、ってミサカはミサカは笑ってみる」
「流行ってンだとさ。そこに突っ込ンでンじゃねェ」
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