過去ログ - 一方通行「お前は世界にたった一人しかいねェだろォが!!」
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907:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage saga]
2011/03/30(水) 23:17:08.96 ID:dYfrRuXu0
上条「な……っ!」


亀裂一瞬閉じたかと思うとすぐさま魔法陣が二分割され
二本の光の柱が、魔女狩りの王と上条に襲い掛かる。


上条「くっ……そっ!」


魔女狩りの王は一本の『竜王の殺息』によって足止めされ
同様に光の柱が上条めがけて突っ込んでくる。
右手で受けきる事はできない、指が折れ曲がり、腕すらもボロボロな今の状態では
光の柱が直撃した瞬間、右手は弾かれる。
そうなれば、終わりだ。
上条と光の柱が激突する瞬間、


上条「……ッ!」


青い閃光が、上条を横切った。
どこかでみた事のあるその閃光は光の柱の横っ腹にぶち当たり、数cmだけ光の柱の射線をずらす。
小さなズレだったが、それで充分上条には回避の時間が与えられた。
がむしゃらに光の柱のずれた方向と逆に体を動かす。
光の柱は頬を掠めたが、それで上条の走る勢いは変わらない。
閃光を放った人物を探そうにもそんな隙を『魔神』は見逃さないだろう。
『魔神』と上条の距離は、残り一m。
右腕を伸ばす、ゴギ、と何かが折れる音が立ち、右腕全体が悲鳴をあげる。


上条「っ……おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


残り、十cm。


上条「(神様……)」


ふと、『魔神』の顔を見据えると、赤く光る目から何かが流れていた。
それは、ずっと少女が『最期の時』に見せていたであろう、苦しみと悲しみ。
痛い、苦しい、辛い、そんな感情。
失いたくないとずっと望み続けてきた少女の心の傷。

           アンタ      システム
上条「(この世界が神様の作った奇跡の通りに動いてるってんなら)」


結局、『魔神』は『インデックス』の十万三千冊の知識を操る事ができても
『インデックス』の心は操る事ができなかった。
そして、その少女を必ず守ると決め、『災厄』に立ち向かった上条達には、敵わなかった。


上条「(―――――まずは)」


それだけの話だった。


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