過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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25:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:30:01.00 ID:2Z2/dwEo

 驚きと、人形の持つ息を呑むほどの美しさに、数呼吸。

「な、なんだこれ。こんなの、先生んちに持って行くつもりだったのか?」

 再起動した上条は、左手を鞄の取っ手にかけたまま、眉を潜めた。

 鞄の中には、本当に人形しか入っていない。予想していたネコ缶もゲームソフトもなく、ましてやタオルも着替えもなかった。

 そもそも身を丸めるようにして入っている人形だけで、鞄はいっぱいいっぱいである。これ以上何を入れるスペースはない。

 とはいえ、鞄そのものの装飾や大きさ、そして人形の『収まり具合』から考えて、明らかにこの人形専用の鞄に思えた。

「西洋人形・・・ってやつだよなこれ」

 鞄を完全に開けてしまい、つんつんと左人差し指で人形の頬をつつく。

 陶器のような硬い、しかし人の肌に吸い付くような不思議な質感を指先に感じた。

「小萌先生がこんなのをインデックスに? いやでも、だったらこれ持って行く意味わからねぇし」

 顔を上げ、腕を組む上条。

「だったらやっぱりインデックスの私物か・・・あいつ、いつのまにこんなもの」

 正直、インデックスの趣味とは思えなかったが、こうなるとそれ以外の線が考えられない。


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