過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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46:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/21(日) 15:34:16.64 ID:TgoUeT2o

「・・・ねえ、当麻」

「ん? なんだよ」

「貴方、周囲の人からお人よし、とか、にぶちん、とか、単純、とか、馬鹿、って言われること、多いと思うのだけれど・・・どう?」

「ぐっ! な、なんでほとんど初対面の真紅がこの上条さんの被対人評価を的確に把握しているのでしょうか・・・!」

「ふふっ、それはわからないほうがおかしいのだわ」

「だ、だからなんでだよっ?」

「それは自分で考えなさいな。もっとも、私にこの言葉を言わせている時点で望み薄だと思うのだけれど」

「・・・・・・」

 数秒間、様々な思いの篭められていそうな沈黙を放ってから、上条はやおらやけっぱち気味に紅茶を飲み干した。

 そんな彼を横目に、真紅も自分のカップに手を伸ばす。

 ゆっくりと口元に持ってきた紅茶はもう冷めていた。

 だがこれは、上条が他でもない自分に入れてくれたものだ。すべて飲んでから、温かいものを所望するのが礼儀というもの。

(・・・私が紅茶で妥協を許すなんて、ジュンに会う前なら考えられないことなのだわ)  くすり、と笑う真紅。

 その目の前で、上条が綺麗に空いたカップを下ろした。

「ところで」

 と、上条は真紅に目を向けた。



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