過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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55:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/21(日) 15:40:23.06 ID:TgoUeT2o

「うふふふふ・・・怒った顔も相変わらず、不細工なのね」

「・・・・・・」

 真紅は挑発に乗らない。ただ沈黙を返すのみだ。

「・・・つまんなぁい。あなたなら絶対に乗ってくると思ったのに」

 何も言わない真紅に、水銀燈は、ふん、と詰まらなさそうに鼻を鳴らした。

「・・・おい、真紅。こいつが、お前の言った『姉妹』なのか?」

 上条はわずかに腰を落とし、油断なく水銀燈と呼ばれた人形を見ながら問うた。

 相手の黒い翼は羽ばたいていない。それでもなお空中に浮かんでいるのは、何かしらの能力が作用しているのだろう。

 それに、窓ガラスは相手が入ってくる前に割れ砕けたのだ。何か飛び道具のようなものをいきなり飛ばしてくることだってあり得る。

 慎重すぎて困ることはない。

 魔術師との戦いで身にしみた教訓が、上条の右手を下げさせなかった。

「そう。彼女の名前は水銀燈。私と同じ、薔薇乙女よ」

「いやだわぁ真紅。自己紹介くらい、自分でさせてほしいものねぇ」

 そう言って、水銀燈は真紅から上条に視線を移した。


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