過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」
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19:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 13:11:03.25 ID:sZDacFKmo
 ゾクッ、と。背中を何かを悪寒が駆け巡った。
 僕がそれに反応するより早く、何か――いや、一人しかいない!花鶏が僕に抱きついてきた!?

智「ぎゃわ!?」
以下略



20:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 13:19:52.05 ID:sZDacFKmo
 僕は助けてくれたるいを崇めるように膝をついて、胸の前で十字を切り手を合わせた。

智「るい、ありがとう、本当にありがとう……!」

るい「いいっていいって。トモは私の嫁だからね!」
以下略



21:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 13:31:37.49 ID:sZDacFKmo
 そんなこんなでいつもの如く騒ぎながら、日が暮れていく。
 日が暮れても街灯がついても、僕らは騒がしい。
 人の届かない場所で相変わらずに騒ぐ。
 しかし、僕らのいる場所はここだけれど、外面的にはやはり帰らなければならないところがあるのだ。
以下略



22:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 13:42:05.35 ID:sZDacFKmo
智「…………?」

 僕は皆と別れてから高層ビルが並ぶ街を出る前に、足を止める。
 振り返る。誰もいない。
 ……なんだろう、今のは。
以下略



23:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 13:49:43.45 ID:sZDacFKmo
 人ごみに埋もれてしまいそうな小柄な影が、道に溢れる人の間に見え隠れする。
 なんてことない、普通の少女だ。
 制服のようなものを来て、花鶏とはまた違うベレー帽をかぶって――――

 奇妙だ。
以下略



24:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 13:58:52.18 ID:sZDacFKmo
智「すいません、どいてください!」

 少しでも眼を離したら雑踏に消えてしまいそうな少女を追いかける。
 彼女は走る。脇目も振らず。
 そして、その足元には――――
以下略



25:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 14:10:35.48 ID:sZDacFKmo
 思わず受け止めて、振り払う。
 追っていたのがバレた、と思ったのは一瞬。
 少女は倒れていた。

智「ちょ……ちょっと、大丈夫!?」
以下略



26:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 14:17:32.41 ID:7ksue3Ok0
支援


27:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 14:25:41.94 ID:sZDacFKmo
 おにぎりを握った。
 理由は一番簡単なもので、基本的に外れがないから。
 そして本当の理由は、買い物のし忘れで材料がないから。
 だからおにぎりも単純な塩むすびです。
以下略



28:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 14:33:18.21 ID:sZDacFKmo
夜子「……」

 睨まれる。僕はそれに苦笑した。
 それは当然だ。倒れていたら病院か警察へ。
 それを思ったのは、ベッドに寝かせておにぎりを握り始めてからだった。
以下略



29:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 14:41:22.84 ID:sZDacFKmo
智「とりあえず今日はゆっくりしていって。急ぎの用があるなら今すぐでもいいけど、せめて作ったおにぎりは食べていって」

 夜子はおにぎりを見る。
 我ながら、美味しそうにできたと思う。
 くー、と可愛い音がなった。
以下略



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