154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 20:24:31.74 ID:Vac5WSOJo
「答えたくなかったら答えなくていいわ」
隠していた部分に踏み込んでおきながら虫のいい事を言っているという自覚はある。
でも私はどうしても聞いておきたかった。
一呼吸おいて、私は横に座るアイツを見る。
「いつから?」
私の問いにアイツは少しだけ考えて、それからゆっくりと悲痛な笑顔を私に向けた。
ごめん。ごめんね。そんな顔しないで。
「……夏休みの初め。七月末」
ああ、やっぱり。多分それくらいだろうなと見当をつけていたのと合致した。
ちょうどその頃とある事件が起こっていたのも私は知っている。多分それにもアイツは一枚噛んでるんだろう。
普通に考えたらありえないんだろうけど、時期が一致している以上切り離して考えるなんて不可能だった。
そういえば私のいる学校の寮でイベントがあったとき、どうしてかアイツがいたっけ。
あのとき妙によそよそしかったのは、やっぱり。
でも、だとしたら。
「じゃあ何。アンタ見覚えもない相手のために体張ったっての?」
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