過去ログ - 御坂「名前を呼んで
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165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 21:45:09.88 ID:Vac5WSOJo
「いいよ」

私は左手に持っていた缶をベンチの上に置き、右手を握るアイツの手に重ねた。

「お願い。胸を張って。アンタは何一つ悪い事なんてしてないじゃない」
以下略



166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 21:50:20.42 ID:Vac5WSOJo
「私は言い続けるよ」

ハリネズミは触れてしまえば確かに痛みを伴うだろう。

でもね。一人じゃあまりに寂しいよ。
以下略



167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 21:55:09.99 ID:Vac5WSOJo
「何回言っても足りないよ」

さっきから声が震えて仕方ない。でも言葉が止まらない。

「私に恋をさせてくれて、好きな人になってくれて、ありがとう」
以下略



168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 21:59:52.48 ID:Vac5WSOJo
その時のアイツは、なんだか言葉にするのももったいなくて。

一瞬呆然として、
それから苦しげに眉をひそめて、
痛みを堪えるように目をぎゅって瞑って、
以下略



169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/29(土) 22:15:06.95 ID:vkNVYh4AO
野生のかまちーがいると聞いて


170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 22:15:19.89 ID:Vac5WSOJo
どれくらいそうしていただろうか。

アイツは私の肩を押し体を離し、顔を上げた。

「……悪い。服、汚しちまったな」
以下略



171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 22:20:09.34 ID:Vac5WSOJo
それから少しだけ無言のままお互いの顔を見ていた。
もう辛そうに見えないのは演技なんかじゃないと思っていいのよね。

「辛い時は教えて。苦しい時は頼って」

以下略



172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 22:25:15.59 ID:Vac5WSOJo
「えっと……」

どうしてか視線を逸らしてしまった。

……おい。待て。
以下略



173:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 22:30:22.96 ID:Vac5WSOJo
思わず立ち上がって叫んだ。

台無しだー! 今までの何か感動的な展開とか雰囲気とか全部台無しだー!

し・か・も!
以下略



174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 22:36:08.74 ID:Vac5WSOJo
はあ……と溜め息を(若干わざとらしく)ついて、仕方ないなとアイツに苦笑した。

「じゃあ代わり」

と言いつつ、でもやっぱり意地悪してやる事にした。
以下略



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