284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/05(土) 00:05:07.79 ID:K6nTd4fDo
「――だからさ」
だから垣根は提言している。
第三の選択肢を提示している。
「手を組もうぜ」
垣根との結託。
彼は何も考えなしに言っているわけではない。
一見してそうは見えないが垣根は我の強い男だ。自己中心的とも言える。
学園都市の『第二位』。その自尊心がどういうものかは彼自身が最も理解している。
虚栄、欺瞞、劣等感――確かに実力は伴っているが、垣根はそれを肯定している。
『第二位』に甘んじるつもりは毛頭ない。だがそれは垣根にとってのアイデンティティだ。
彼の劣等感を苛むラベルそのものだとしても、彼はその名に誇りを抱いている。
『一位』には敵わない。足りていない。垣根自身はそう思った事など一度もないが確かにその通りだろう。
だがそれは、最高位に届かないとしても。
垣根帝督に冠されたそれは彼を称えるものだ。
不満を持つはずがない。これは栄光の証だ。
金には届かないとしても、銀だからと不服に思う者がいるだろうか。
だからこそ、その信念は曲がらず、彼はより高みを目指す。
その手段が確実に学園都市に敵対する事なのだろう。ならば確実にそうなるだろう。
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