661:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/17(火) 22:39:29.26 ID:P8vJr5w+o
しかし黒夜は続ける。
「多分さ、何もかも最初から仕組まれてたンだよ。最近よォやくそんな気配を感じるよォになった。
まだ影しか見えないし、それも視界の端をちらつく程度だけどね」
662:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/17(火) 23:15:25.82 ID:P8vJr5w+o
黒夜の問いに戸惑っていた絹旗にはそれを止める暇もなかった。
体晶の粉末を飲み込んだ黒夜は、一度びくりと体を痙攣させた後、眼を閉じ、深く、低く息を吐いた。
「――――ふゥゥゥ……」
663:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/05/18(水) 00:31:41.88 ID:Z46wc2Y2o
体晶のバーゲンセールや
664:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/18(水) 00:59:42.90 ID:32iMxubGo
プラズマの槍――いや、もはや大剣と称してもいい。
その高熱の前に絹旗の『窒素装甲』の防御は何の意味も成さない。
文字通り、熱したナイフでバターを切るように焼き切られるだろう。
「プラズマサーベルって……どこの三流SF映画ですか……!」
665:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/18(水) 01:11:00.82 ID:32iMxubGo
(このままじゃジリ貧です……が)
だが絹旗にも勝機はある。
黒夜の体晶を用いた能力行使には限界がある。
666:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/18(水) 01:39:31.72 ID:32iMxubGo
だがそれが絹旗を捕らえる事はなかった。
「――らァあああッッ!!」
ゴガァンっ!! と激しい音が研究所を震わせる。
667:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/18(水) 01:56:58.71 ID:32iMxubGo
黒夜の視界、彼女の目の前に現実では到底ありえない光景が広がっていた。
世界を覆うように広げられた純白。
それはまるで天使の羽。
668:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/18(水) 02:21:08.70 ID:32iMxubGo
「な――――」
突然現れた少年。
彼の腕に抱かれ絹旗は呆然とするしかなかった。
669:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/18(水) 03:06:58.64 ID:32iMxubGo
「……ッハ……なンだよそれ」
そんな二人を目の当たりにして黒夜は吐き捨てた。
「誰かと思えば第二位じゃねェか……なンだよ、なンだこりゃ。この筋書きは誰が描きやがった。
670:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/18(水) 03:39:26.56 ID:32iMxubGo
そんな二人の会話を絹旗はどこか遠いところにいるように感じながら聞いていた。
抱かれていた体を下ろされ、ようやく自分の足で立ちながら絹旗は呟く。
「一体――何を言ってるんですか――」
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