28:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/08(土) 20:48:50.73 ID:JeVAPgDO
冥土帰しは顎に手を当て、数秒間テーブルの上の診断書とレントゲンに視線を向けたまま、じっと静止していた。
──……難しい病気とかなのだろうか。
その数秒の時間が少し痛々しい。もしかしたらという悪い予感が上条の頭を駆け巡った。
不幸とか、悪い予感とか。そういう類いのものは的中率が高い。もしかしたら新種の不治の病とかにかかったのだろうか。この名医が難しい顔をしているのが更に不安を掻き立てていた。
「……ふむ」
口を開きかけた冥土帰しに、息を飲んで上条は続きを待つ。
「……」
「…………」
「………………」
「……………………」
──怖ぇよ!早く言ってほしいというのもあるが怖くて聞きづらいというのもあった。
「風邪だね」
「……はひ?」
その冥土帰しの言葉に上条は椅子から転げ落ちそうになるのを堪えた。
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