33:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/08(土) 20:59:22.22 ID:JeVAPgDO
「(ち……くしょう……!)」
失念していた。今日は比較的調子がよかったからか、症状は出ないと思っていた。
身体が火照る。意識も朦朧とする。湯船の中の温度と相乗効果でいつもよりも身体が熱くなった気がした。
「(……この……ままじゃ……マズイ!)」
火をつけられたように燃えたぎる身体を何とか上げ、外に出し、床に腰を下ろした。
「(ぐ……ぐあぁっ……!)」
声は出せない。インデックスに聞かれる訳にはいかない。早く治まれと言わんばかりに頭を押さえ、静かに悶えた。
『とうまー』
「っ!?」
閉めたバスルームの扉の外から呼ぶ声が聞こえた。何とか、何とか。答えなくては。
『……とうま?』
返事がないことに疑問を感じたのか、もう一度その声が耳に届いた。そして、さっきよりその声の元が近い。
『とうまーっ』
相手に届いてないと思ったのか、更に大きな声でインデックスは呼び掛ける。
「(くっ…治まって……きたか……)」
何とか乗り越え、引いてきた痛みを堪えて返事をしようとしたが、中々でない。
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