過去ログ - 上条「身体が……熱い」
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760: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:42:11.35 ID:3y0709oDO

 あれから美琴は何をどうしていたか覚えていない。
気付けばある一室の部屋の椅子にただ座っているだけ。
隣にはインデックスがいて、御坂妹、木山の二人は少し離れた所に座っていた。

「………………」

「みこと…………」

今の彼女を表現するならば、放心状態……言わば脱け殻の様な姿だった。
その顔は悲愴に濡れ、溢れる涙も拭う事なく彼がいつも使っていたベッドを見つめている。

そう。
彼女達がいたのは、上条専用と化しているあの病室だった。

インデックス達もそんな美琴に対してどんな言葉を告げれば良いのか分からず、口を開き掛けては瞑ってしまっている。

「当麻………………」

美琴はただ誰もいないベッドに、少年の名前を呟くだけ。
痛々しいその表情に、光を与える者はいなかった。

 時刻ももう夕方に差し掛かるという所。
あの時吹き飛ばされた異国の男女は完全に戦意を喪失し、黄泉川のアンチスキル達が連行していった。


コンコン────


するとノックの音が響き、扉が開く。

「白井君…………」

事後処理を終えたのか、腕に着けた腕章を外しながら入室する黒子の姿があった。



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