761: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:43:28.12 ID:3y0709oDO
場を見る。とんでもなく空気が重かった。
美琴を見る。いつもの彼女……では、ない。
「お姉様」
762: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:44:51.79 ID:3y0709oDO
「黒、子…………?」
その泣き顔に少しだけ驚いた色が付け加えられる。
インデックスも御坂妹も木山も、ただ見守っているだけだった。
763: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:46:05.67 ID:3y0709oDO
「死ぬほど追い掛けて、追い掛けて」
美琴がそうなったとして。
例え自分がどれだけ傷付こうが酷い目に会おうが。
764: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:47:08.80 ID:3y0709oDO
「うぅ…………ミサカは、ミサカはぁ……」
「………………チッ。ピーピー泣くなクソガキ」
765: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:48:06.12 ID:3y0709oDO
──…………息吹き返しやがったかァ。
先ほど見た絶望していた美琴の顔とはまるで違う。
涙の跡は残るが、それは何かを本気で決意したか、そんな様な顔付きだった。
766: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:49:28.90 ID:3y0709oDO
「ンで、探すあてはあンのか?」
「取り敢えず、アイツのいそうな場所に行ってみようと思う。まずは家ね」
767: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:50:36.28 ID:3y0709oDO
有り得ないほどのスピードで50メートル程の高さまで一瞬で上がり、第七学区の方角へと進行方向を変える。
「舌噛むンじゃねェぞ」
768: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:51:29.26 ID:3y0709oDO
「当麻………………」
いるかどうかは分からない。
電気がつけられていない様子を考えると、いないのだろうか。
769: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:52:33.05 ID:3y0709oDO
「当麻………………?」
反応は、ない。
770: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:53:55.99 ID:3y0709oDO
あの自販機の前に着地する。
あのベンチもすぐ近くにあり、人が座っていた────。
771: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:54:48.19 ID:3y0709oDO
──でも、あんなんじゃまるで子供ね…………。
自身がやった照れ隠しの行動は、紛れもなく子供だった。
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