過去ログ - 上条「身体が……熱い」
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761: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/07(月) 00:43:28.12 ID:3y0709oDO

場を見る。とんでもなく空気が重かった。
美琴を見る。いつもの彼女……では、ない。

「お姉様」

「黒子…………」

泣いた顔もそのままに、振り向き入室者を確認した美琴。
そんな美琴の顔は、黒子は知らなかった。

どれだけあの少年が美琴の中で大きな存在かは知らない。
美琴と少年の間に、何が起きたのかも知らない。

「お姉様は」

しかし、今の美琴は黒子の憧れの先輩なんかではない。
絶望に濡れ、ただ地団駄を踏む様に泣き崩れるだけの美琴など、黒子の知る美琴ではないのだ。

あの世間を揺るがせた『虚空爆破事件』、『幻想御手』、『乱雑解放』等の様々な事件。
あれらを解決させる為に、希望の為に各地へと赴いた彼女の勇ましい顔は、今は見る影もない。

だからこそ。

「お姉様は、それでいいんですの?」

見たくないから。いつもの彼女に戻ってほしいから。
活き活きとしたいつもの彼女の顔が好きだから。
笑顔でいてほしいから。

「そんなお姉様は、お姉様じゃありませんの」

だからこそ、叱咤をする。



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