849: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/09(水) 01:13:42.47 ID:kI7EFVyDO
「にゃっ!」
「お、気が付いたか?」
あの公園のベンチに二人で座り、そしてやっと美琴は正気を取り戻した。
「あれ、私何を…………」
上条の肩にもたれ掛かる様にしていた美琴は、そこで思い出して顔を再びポンっという音と共に赤らめる美琴。
──やっべ………………可愛い…………。
そんな美琴が素直に可愛いと思ったのだが、口に出掛ける所を何とか飲み込んだ。
口に出したらどんな状態になるか分かったもんじゃない。
「私、どれくらい…………?」
「時間にして約三分間くらいだ。良かったな、カップ麺作れるぞ」
「何言ってんのよ、アンタは…………あれ、インデックスは?」
「先行っちまった。ごゆっくりーだってよ」
そう言いながらその言葉を聞くと、上条の胸にキュッと抱き付く美琴。
上条は内心心臓をバクバクさせながら、そっと美琴の背中に腕を回した。
「寒いか?」
「ううん、あったかい」
「そっか」
「うん」
淡々と交わされるその会話。
何となく、もう何も言う必要は無い。
お互い、全てを出し切った。
奥深くの想いを、包み隠さず。
嬉しさと愛しさで、お互い爆発してしまいそうな、そんな気持ち。
960Res/577.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。