過去ログ - 10666「これが超電磁砲……」2
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765:伊吹 ◆fJ3KTPFnIUC/[saga]
2012/02/20(月) 23:28:56.23 ID:STdUbT5AO
スーツ「これだから女はいかんね。頭がスポンジででも出来ているのか?」
スーツ「私は君に言ったろう。君は甘いと」
スーツ「そもそも君と私たちの目指す道は違うのだよ」
スーツ「どうせ皆、死ぬのだからな」
兵1「――それは、どういう。答えて下さい、答えろ!」
銃のトリガーに力が籠る。
この男はつまり、自分達を騙して――
スーツ「我々の目的は世界全ての浄化」
スーツ「それは全人類の死によって為されるのだよ」
スーツ「この空間を見たまえ」
スーツ「どこまでも続く海。陸地の無い世界。紅い空」
スーツ「まさしく人の黎明、新しい世界だとは思わんかね?」
スーツ「こんな下らない世界は一度消してしまわねばならんのだよ」
スーツ「君だってそうだろう? 生きるのに苦労し、絶望し、今ここにいる」
兵1「っ」
後ずさる彼女を、支えたのは右腕だった。
兵2「……しかし納得がいきません。貴方はそれで死んでも良いと?」
スーツ「あぁ。構わんよ」
兵2「……私は、構います」
スーツ「ほう。何故?」
女性の小さな肩を、強く支える。
兵2「共に歩んで行きたい人がいます。明るい未来へと、支え合って辿り着きたい人が」
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