過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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◆Neko./AmS6
[sage]
2011/01/10(月) 00:06:59.43 ID:AkZboO+y0
沙織は俺達と会う時はいつもぐるぐる眼鏡を掛けちゃいるが、それを取ると素顔はすげー美人なんだ。
あいつは、恥ずかしがり屋で――俺が何となく沙織のことを思い浮かべてニヤニヤしながら歩いていると……
「あっ! あやせ! 大丈夫!?」
桐乃が驚いて声を上げた。あやせは桐乃の身体にしがみ付く様な格好になったままバランスを崩した。二人の
後ろを歩いていた俺も、沙織のことを思い浮かべていたために、何があったのか状況が分からなかった。
「うっ、……きっ、桐乃ー……あっ、足首を……捻っちゃったみたいなの……」
「あ、あやせっ! ……と、兎に角ここに座って……」
あやせは、道の轍に足を取られて足首を捻ったようだ。桐乃が抱きかかえる様にして、ゆっくりとあやせを地面
に座らせた。両手で右足を引き寄せ抱え込む様にして、足首を押さえる。あやせの顔が痛みに歪む。
「あやせちゃん! 大丈夫!?」
「ご、ごめんなさい。おば様……そこで足を取られちゃって……っうーつぅ」
お袋が自分のリュックを肩から下ろし、ガサゴソと慌ててリュックの中から救急セットを取り出した。今回は、
ハイキングということもあり、念のため簡単な救急セットを持って来ていた。
「あやせ、ちょっと診せて!!」
手早くあやせのトレッキングシューズの編上げ状の靴紐を解き、靴を脱がせた。
「うーん……やっぱ、少し腫れてきたね。……お母さん! シップ薬ある!? 兎に角……冷やすヤツ!!」
「ちょ、ちょっと待って、……桐乃……えーと、冷えピタクールで大丈夫?」
「うん、それでもいい! …………あやせ、ちょっと我慢してね」
桐乃の余りにも手際の良い応急処置に、俺はただ唖然とするばかりだった。『流石、元陸上部だな』などと
揶揄するのが憚れるほど、桐乃の表情は真剣そのものだった。桐乃があやせに優しく声を掛ける。
「あやせ……少し捻っただけで、捻挫ほど酷くは無いと思う。……でも、しばらくするともう少し腫れて、
痛みが増すから、このまま動かさない方がいいよ」
「……うん、分かった。……ありがとう、桐乃」
怪我による痛みなのか……親友の掛値なしの優しさに触れたからなのか、あやせは少し涙目になっていた。
「兎に角、あやせちゃんをこれ以上歩かせる訳にはいかないわね……」
桐乃があやせを手当する様子を見ていたお袋がそう言うと、桐乃が俺を見て凄い形相で睨み付けてきた。
「あんた、どうにかしなさいよ! こんな時のためにあんたがいるんでしょ!」
そう言われてもな桐乃? 何とかして遣りてーけど……俺にどうしろと……
「そうだ、お袋……宿に連絡して車で迎えに来て貰えないかな? ここは林道だから車でも走れるし……」
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