過去ログ - 垣根「お前が欲しい」初春「……は?」
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159:suzuna ◆XvsKHLIHQc
2011/01/29(土) 11:14:54.18 ID:eGmlvHHwo
そうして今に至る。

「ちょ、ちょっと…待ってください、これって…」

絹旗が震えている。

「むぎ…の……?」
「なんだって」

垣根が凝視する。
右目が隠れているせいで、誰だか分からなかったが。

これは学園都市第4位の麦野沈利。
行方不明とされていたが、ロシアに居たのだ。
絹旗はさらに震える。

「滝壷さんも…浜面も…よかった、生きてた…超…良かった…」

目からは涙が出る。
この新聞はまだ公にされていない。

ロシア側は何故、こうも学園都市にとって大事な人間を撮影したのだろうか。
そして、何故学園都市は野放しにしているのだろうか。

分からない点は山ほどあった。

「あの野郎は、ロシアか」
「これは一昨日の新聞です。もう学園都市に居るかもしれないし、まだ居ないかもしれません。確証は…持てませんね」

自信無さそうに私は言う。
実際に自信が無いからである。

「まぁこうして、見つける事が出来たんだ。上出来だ。ありがとう、初春」
「え」

素直に驚く。
その眼に嘘は無く、感謝される。
…珍しい。
よっぽど嬉しかったのだろうか。



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