過去ログ - 垣根「お前が欲しい」初春「……は?」
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31:suzuna ◆XvsKHLIHQc[saga]
2010/12/12(日) 16:15:34.87 ID:RcmkpT6o
「確かに俺の未元物質は無限と生産可能だ。だが…扱いが気にいらねぇ」

「……」

黙って、聞く自分。

「それが、武装兵器の作成の為だけだ…?」

この人は何を考えているのだろう。
自分の事しか考えて無いのだろうか…?だから、他人の為、いや学園都市の為に武装兵器を作るのが嫌なのだろうか。
そうだとしたら…また、自分はこの人に絶望をしないといけない。

「これは俺の能力だ、俺が自由自在に使える能力」

ああ、やっぱりなと自分は頭の中で納得する。
やはり、この人は自分の事しか考えていない。
第二位と言う、コンプレックスを背負っている自分を支えていくのに精一杯なんだ、と確信する。
――誰にでもコンプレックスは持っている。
自分は思う、垣根は贅沢なコンプレックスだなと。
生まれながらして、Level5を手に入れられる素養を手にし、しっかりカリキュラムをこなすことによりLevel5へとシフト。
だが、自分はもっと身近に生まれながらにして、素養0の存在を知っている。
きっと、この人は素養が0の存在なんて、ゴミとしか思っていない。

「だが…俺は第一位のクソ野郎と戦い、負け。身に付けた物が一つだけある」

少しだけ興味がある。
勝った事により得られる物は、達成感と負けた者からの贈り物だ。
負けた事により得られる者は、憎しみと、勝った者への対策だ。
つまり、垣根は対策を得たと言う事。
これが、何なのか…とても興味深かった。
しかし、垣根は自分の考えを180度違った方向で話しを進める。

「俺は第一位には勝てない」

あのコンプレックスを背負った、彼が。
完全に敗北を認めた瞬間である。

「勝てないからと言って、奴への憎しみは変わった訳じゃない。今でもあいつを殺したくてしょうがない」

「…すみません、私には何が言いたいのかが分かりません」

少しだけ手を挙げて言う。
本当に何が言いたいのかが分からないからである。
矛盾している、勝てないと言った、つまり諦めたと言う事。
…だが、この男はこの状況で笑っている。



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