過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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134:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:25:24.50 ID:BQbw8is0

「あ、何飲んでるんですか?」

あれ?と佐天は青いカップが一方通行の前に置かれていることに気付く。
いつもなら確か白いカップを使っていたはずだがと不思議そうにコートを脱ぎハンガーに掛けていると、フンと不機嫌そうに一方通行がそっぽを向く。

「俺のじゃねェよ。飲みたきゃ飲め。いらねェなら捨てろ」
「え?」

思わず佐天は一方通行とカップを見比べてしまった。

「え?」
「チッ……鬱陶しいんだよクソガキ。じろじろ見んな。ンなに珍しいンですかァァ?笑いたきゃ笑え。
どうせ暇つぶしに淹れただけなんだ。泥水の方がマシかもなァ、かかか」

憎まれ口、本当によくもまぁここまですぐに憎まれ口が叩けるものだなと佐天は呆れる。

一方通行の対面に座ると、青いカップを手にする。

くすりと、笑みが零れてしまった。一方通行が剣呑極まりない視線を投げてよこすが、どうにも決まらない。
散々羨んだキメが細かく、雪のように白い肌はこのような時に不便だ。
佐天の目の前には、耳まで赤くなった一方通行の不機嫌な横顔がある。


一口飲んでから、感嘆の溜息が漏れる。


「美味しい…」

心からの言葉だった。

「そォかい。そいつァよかったなァ」

どうでもいいとばかりにそっけない言葉を返すが、赤い顔では格好がつかない。
佐天はもう一度、くすりと笑みを零した。





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