過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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202:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/18(土) 00:09:30.61 ID:tx9S1z.0

「佐天さんは可愛いわね」

「え?いやぁ、照れちゃうな、結標さんみたいな綺麗な人にそう言われちゃうと。
あははは」

羨ましい。心から結標は思う。目の前の少女は、真っ当に“普通の女の子”をしている。
そのことが堪らなく羨ましい。

明るさと華やかさ。

可憐さと頼りなさ。

自分がこの目の前の少女のようであったら。
もし、そうであったならば、一方通行はどう思っただろうか。

「ホント…佐天さんみたいな可愛げがあったらなぁ…」

「ああ、そうすればもっと彼氏さんに大事にしてもらえるのににゃ〜ん、っていうわけですね」

にんまりと笑う佐天の笑顔を前に、結標は自分が呟いた言葉にようやく気付く。

「いや、彼氏とかじゃないから、あんな奴!」

「あんな奴…ほうほう、片想いだと。
じゃあやっぱり料理を作ってあげてたのってお世話になってる保護者さんじゃなくてその人に」

「作ってあげたって言ってもホラ、毒見よ毒見。料理くらい上手じゃないとね、ホラ、女として?」

「女の子として見てもらいたいっていうことですよね、うんうん、わかりますよ」

「そ、そそ、そういうわけじゃなくて…」

「毒見なら自分ですればいいのに…」

「アイツに食べてもらわなきゃ意味ないじゃない!!」

「アイツってホラ、やっぱり意中のあんチクショウじゃないですか」

「だから違うんだってばぁ〜〜!!」


墓穴ってこういうことなのだろう。
墓穴を掘るまいとして、墓穴から目を逸らす為に他所に穴を掘る。
もぐら叩きの如く、墓穴だらけだ。佐天はさながらハンマー片手に出てくるあわきんモグラをぴこんちょと叩いていく図式。


佐天涙子、ゲーム得意です。(キリッ




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