過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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528:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]
2010/12/28(火) 23:26:25.74 ID:mS2sOoQP
勿論付き合うぞ
しかしここで戦闘予告っていうと冷蔵庫用意しなきゃな


529:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]
2010/12/29(水) 00:42:45.45 ID:VN1742Uo
私は一向に構わんッッッッ!!


530:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:05:21.31 ID:TW5Selw0



アレイスターへの直接交渉権などどうでも良かった。
それよりも、自分を消滅へと追い込んだ男が重要であった。
以下略



531:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:05:48.02 ID:TW5Selw0

こみ上げる怒りを排出するように、深々と白い息を吐きながら一方通行は空を見上げる。
時刻は日付を跨いだばかり、空を見上げれば月が見事な真円を描いている。
真っ黒な天井に空いた穴のようだ。佐天を送っていったある日もこんな月だった。
まるで穴のようだと思っていたら心を読んだかのように佐天が言った。
以下略



532:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:07:00.42 ID:TW5Selw0

けけけけと、唇を釣り上げて笑う。
初めて発した声に、目の前の集団がもぞりと身動ぎしたのがわかる。
怯えと、反発、憎悪と怒り。
各々が抱く感情が一方通行の声ひとつに反応するように震えたのだ。
以下略



533:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:10:00.93 ID:TW5Selw0
邪悪な笑み、敵意と愚弄で塗り固めたせせら笑い。
少年からもたらされる空気の変化に気付いたのは集団の前面に立つ者達。
学園都市の夜を這いずり回る彼らが持ちえるスキルが後ずさらせる。能力も持たない、誇りも持たない、生き甲斐も持たない。
そんな彼らが、夜の学園都市を這いずり回る上で必須のスキル、それは強者と弱者の嗅ぎ分け。
その嗅覚が数において圧倒的に優位に立つ彼らの足を前にではなく、後ろに下がらせた。
以下略



534:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:11:00.09 ID:TW5Selw0

「怒るなって。可愛い顔が台無しじゃねぇか。だってよ、仕方が無いだろう?」

窓枠から腰を上げると、垣根は身体を伸ばす。
まるで柔軟体操をするように肩をまわしながら、ダルそうに佐天に近づく。
以下略



535:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:13:51.57 ID:TW5Selw0

「けどよ、本当なんだぜ?俺はアイツにズッダズダにされてぶち殺された。いやぁ、それよかヒデェな。
脳だけにされちまってわけのわかんねぇ実験に使われてたんだからよぉ…ま、こうして生き返れたわけなんだがな」
「それでお返しっていうわけですか?第二位が第一位に勝つには人手を集めて人質まで取らなきゃ無理なんですね」
以下略



536:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:15:24.82 ID:TW5Selw0

怒りと、憎悪と、苛立ちと、敵意と、殺意と、嫌悪を存分に秘めた声が夜の気配に溶けて行く。
声は低く、決して大きくは無いというのに、その声はどこまでも通っていくように、部屋の隅々にまで届く。
垣根の頬をぴりぴりとした細かな痛みが走る。まるで小さな針で顔を撫でられているような圧迫感。
「唐突にしゃしゃってきた悪役ってのはよォォ相場が決まってンだよ。小物かかませ犬かってなァァ……テメェの場合は両方か」
以下略



537:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:17:52.89 ID:TW5Selw0
一方通行は瞬間的に足元のベクトルを操作し、佐天を引き寄せた。
佐天を胸に抱き上げ、紅の光芒が真っ直ぐに垣根を射抜く。
抱き上げられた佐天には何が起きたのか理解出来ていない。ただ、ひとつわかるのは、彼が自分の為に怒りを露わにしているということ。
不安と恐怖と、痛みから解放された反動のように、佐天は弱々しく一方通行の胸元の裾をぎゅっと握り締める。
以下略



538:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:18:57.00 ID:TW5Selw0
頬を染めながら見上げた佐天は、表情を凍りつかせた。
一方通行の顔が、硬く、悲壮な色を浮かべていたのだ。


「あ ―――…」
以下略



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