過去ログ - 佐天「嫁にして下さい！」　一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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544:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:29:45.66 ID:TW5Selw0
「くくくくかかかか……満足か？相手の自滅狙いの待ち態勢で偶々拾っただけの勝ちに」

垣根は答えずに、再び翼を生み出すと、払いのけるように一方通行を打つ。
弾むようにとび、壁に打ち付けられ一方通行の身体がごろりと力なく転がる。
頭の痛みを噛み殺しながら、垣根はゆっくりと翼を持ち上げる。鎌を振る下ろそうとするように。
以下略


545:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:32:18.30 ID:TW5Selw0
震える声に、精一杯の虚勢を張る。
それがわかり易過ぎて垣根は噴出す。
佐天は明らかに怯えているのだから。
そう、あと翼の一撫ででも食らわしてやれば、それだけでへたり込んで泣き出すだろう。
何せ、彼女は普通の女の子に過ぎない。
以下略


546:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:33:25.40 ID:TW5Selw0

「気持ち悪いんだよ……お前さぁ、無能力者なんだろう？だったら何しゃしゃってくるわけ？どうにか出来るとか、マジで思ってんのか。
そんなクソ野郎庇って、ボッコボコになって、何かがどうなるのかって。大体、何でそこまで出来るんだ？そんな悪魔にさ」

以下略


547:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:34:11.80 ID:TW5Selw0

「そうなんだ……私ホント馬鹿だ…こんな時にならないとわからないんだもの…能力なんて関係ない」


佐天は自嘲気味に笑う。能力なんて関係ない。それは以前も言われた言葉。救いにならなかった言葉。
以下略


548:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:35:08.21 ID:TW5Selw0

もし、仮に垣根帝督にプライドがなかったら。
もし、仮に垣根帝督がもっと無神経な男だったら。
もし、仮に垣根帝督がもっと諦めの良い男だったら。
以下略


549:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:35:52.86 ID:TW5Selw0

「コイツは欲張り過ぎんだよ。能力が無いだの何だのと言って気付きやしねぇ。能力しか無い俺達がどんだけ欲しがってるのかも知らずによ。
山程綺麗なモン抱えてるくせに不満を言ってるガキだ。無いモンばかりに目が行っていやがるのさ」

以下略


550:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:42:29.25 ID:TW5Selw0

自分は幻想殺しの少年によってつまらぬ幻想を砕かれた。
誰が守るか等関係ないという言葉に。
それでも、気付かぬ内に自分はまた作っていた。
彼のように生きようという幻想に囚われていた。
以下略


551:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:55:45.68 ID:TW5Selw0

「な、なんだよ……それは……」

垣根帝督は、静かな面差しの少年に、思わず後ずさりする。
それは少年の持つ力への恐怖ではなく、もっと根源的な何かだ。
以下略


552:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:57:58.92 ID:TW5Selw0

投下終了〜
粒子加速器のくだりは完全な妄想。
ていとくんって絶対「勘違いするなよ。お前を助けたわけじゃない。ただお前は俺が倒すのだからな」とかいうライバルキャラになると思ってました。
それでは力尽きたのでおやすみなさい。

553:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]
2010/12/29(水) 02:01:49.21 ID:VN1742Uo
おつかれじゃん

めちゃくちゃ熱いバトルで色んなところがアクセラレートした
バトル書ける人はうらやましいよ
以下略


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