過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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655:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2011/01/03(月) 23:53:04.76 ID:qpfI9No0

駄目シスターの汚名返上に余念が無いインデックスは、上条の言葉に素直に頬を染めはにかむ。
しかし、ふと上条が未だにルパンダイブの体勢を解いていない事に気付く。

「あれ…?どーまどうしたの?どうして上条式房中術の一つルパンダイブの体勢になってるの?」

目尻に涙を浮かべたままのインデックスがこてん、と可愛らしく小首を傾げる。これで確信犯じゃないってんだから恐ろしいものである。


「インデックスさん。上条さんはてっきりインデックスさんが誰かに泣かされたんじゃないかと思ったのですよ。
それで色々考えて考えて、考えた挙句に、ルパンダイブしかないと思ったわけです」

「その理屈はおかしいんだよ」


まったくもって正論極まりないインデックスのツッコミ。
しかし、道理を無理で押し通すのが上条クォリティー。
言ってること視野狭窄なのに正しいことのように聞こえるのが上条クォリティー。


「ふぉぉぉぉぉぉーーーー!!!無理じゃ〜〜〜!!無理なんですよ。上条は急に止まれない!!」

「きゃぁああーーー!!」

「大丈夫、シチューは時間を開けた方が美味しくなるから!!」


ルパンダイブの体勢から獣と化した上条、否、上獣が無垢な銀髪腹ペコシスターに襲い掛かる。





「――― っていうことが昨日あってさ。まったくインデックスには困ったもんだ」

「そォか。かく言う俺も今すげェ困ってるンだがなァ…」


ずるずるとジンジャーエールをストローで啜りながら一方通行は溜息一つ。友達に飯に誘われて来てみれば惚気という名の猥談をされれば溜息だって出る。
何せ上条の話は生々しい。語彙こそ脳みそ的に貧相な上条であるが、それを補う情熱、相手に伝えようとする気迫に満ちている。
結果、団鬼六先生がいらっしゃれば唸らずにはおれぬであろう猥談が繰り広げられ、周囲にいる男客は前かがみに、女客は虫けらを見る目でそれを見るという実に正しい光景が展開されている。


「それにしてもインデックスのあの食欲はどこから来るんだろうな。やっぱり性よ「言わせねェよ!!」」


空になったグラスの底で上条の額を小突く。空っぽ同士故に、実にいい音がする。
ふと、空になった皿を下げに来たウエイトレスと目が合う。




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