445:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2011/01/21(金) 22:05:55.62 ID:fSpuMihf0
「あれ?アンタ禁煙中じゃなかった?」
「まァな。ガキが生まれるからって嫁がうるさいからよォ…」
「いいの?止められなくなるわよ」
「まァ、大丈夫だ。元々吸わずにいられないってわけじゃなかったしな。………ただ今日くらいはな……」
言葉と共に吐き出された紫煙が空気に溶けて行く。
「そういや、アイツ会いたがってたなァお前に」
「私も会いたいわよ。今日会えるかと思ったけど……さすがに無理だったんだ」
「デカイ腹抱て行くにしても限度があるからなァ。そろそろだって話だしなァ」
「女の子なんだって?」
「流石にお前にはそンなことまで話してンのな」
「当然でしょ。親友だもん」
ははと笑うと、一方通行は細く紫煙を吐く。
それを何となく美琴は目で追ってから、一方通行の手に目をやる。
「ああ、あの子が言ってたのってこれか」
「あァ…?」
納得がいったように、一人頷く美琴。
一方通行は怪訝な表情を浮かべて彼女を見る。
「あの子がね、よく言ってたのよ。『足を組んで、煙草を吸ってる仕草が一番あの人のカッコいいところなんだよ』って」
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