過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
1- 20
14:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/05/26(水) 21:12:34.51 ID:jc0ANV20

(ミサカの行動は間違っていたのでしょうか、とミサカ一九九九九号は真実を語ったのを今更ながらに悔やみます)


何が正しく、何が間違っていたのか一九九九九号には解らなくなってしまっていた。
誤魔化すという選択肢は取れなかった。
旅掛はある程度の情報は仕入れていたはずだ。入手経路は不明だが、でなければわざわざロシアにまで
飛び立ちピンポイントで一九九九九号を捕まえられるはずがない。計画的すぎる。
それも最近まで敵国だったロシアである。
日本人だとバレればどうなっていたことか想像には難くないが、どうしてここを選んだのだろうか? ミサカネットワークの
使用を控えてくれと頼まれたのと関係あるのかもしれない。
とにかく謎は尽きないが、
「他人の空似です。世界には同じ顔を持つ人が三人はいますから」と誤魔化せる相手では無かった。


(ですが全てを語る必要性はなかったかもしれません、とミサカ一九九九九号は適当にお茶を濁せば良かったと悩みますが……)


……きっと適当な説明を並べても納得しなかっただろう。

旅掛は父親だ。
父親だからこそ、少しでも不自然な、辻褄が合わない内容だったならば徹底的に追求してくる。
そして一九九九九号が情報の提示を頑なに拒めば……強引に聞き出そうとはしてこないだろうが、
彼ならばきっと己の手で真実を掴みだそうと行動するはず。
違法に手を出しても、危険が立ち塞がろうと強引に無茶に飛び込んでいく。命よりも大切な宝物である娘と妻の為に。
最も、賽は既に投げられてしまっている。
ifの話をしても、全てが無意味だった。


(どうかお願いします、とミサカ一九九九九号は祈ります)


この人が少しでも傷付かないように。
その為ならば、自分が責められようと構わない。それで負担が少なくなるというのなら。

居心地の悪い沈黙は続いている。
両者が黙り始めてから五分が過ぎようとしていた。

そして――、



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
648Res/426.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice