過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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15:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/05/26(水) 21:13:15.75 ID:jc0ANV20

「……なるほどな」


ポツリ、と旅掛は呟いた。
垂れていた頭が持ち上がり、一九九九九号からも表情が確認できるようになる。
出会った時の笑みは浮かんでおらず、
深刻そうに表情を歪め、口元を結んでいる。


「事情は把握した」

「……」

「これから君達に取って辛い事を言ってしまうから先に謝っとくよ」


一九九九九号は無言で頷いた。
それで良い、と真っ直ぐに旅掛の視線を受け止める。
旅掛は口を開いた。
歪んでいた顔を余計にグシャグシャにさせ、微かに瞳は潤い、両手で頭をガシガシと掻き毟るりながら。


「お父さんの給料ではどう考えても一万人近くの娘達を養っていくなんて無理だチクショ――ッ!?」


叫んだ。
大声で咆哮していた。駆け抜けていった叫びの意味は凄く切実だった。


「は……? はぁっ?! とミサカは事の成り行きについていけず呆然としてみます」

「そうだよな、普通そうなるよな! だって父親が登場したかと思えば育児放棄と捉えられても
 仕方のない発言を叫びだしたら呆れて言葉が出ないのは当然だよな! だけど弁解させてくれ、お父さんだってこんな酷い事を
 言うつもりは無かったんだ、けどっ、けどなぁ! まさかの一万人近くの娘が居るなんて思うはずないよな、誰だって
 そうだよな?! 一応これでも事前の情報から予測して百人ぐらいなら、なんとかなったんだよ!」




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