過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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136: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/20(土) 21:24:17.08 ID:paIcwrUo
「……でも、やっぱりクローンって体に色々問題があるのね。寿命はどのくらいなの?」

「調整である程度回復することができるそうですが……、
 まあ、それでもちゃんと調整を受ければかなり生きられるそうです、とミサカはさして大きな問題ではないことを説明します」

「そうなんだ。虚弱体質だったりとかは?」

「そちらは殆ど問題ありません。極端に消耗してしまえば別ですが、それでも調整を受ければきちんと元に戻ります。
 それにミサカたちはもともと軍用に作られたクローンですから、
 万全の状態であれば成人男性を凌駕する身体能力を発揮することができます、とミサカはミサカの優秀さをアピールします」

「そっか。なら、普段は私たちと全然変わらないのね」

「はい。中には特別な措置を施されていた個体も居ましたが、少なくともこのミサカは常人と何ら変わりません。
 確認してみますか? とミサカはちらりと湯船から肢体を露出させます」

「そんなことせんでよろしい。それより、これ以上入ってるとのぼせちゃうわよ。もう出ましょ」

「ふむ。頭がぼーっとしてきてなんだか気持良くなってきたところだったのですが、とミサカは残念がります」

「手遅れ!? それ思いっきりのぼせてるわよ!」

湯気で周りがよく見えなかったので分からなかったが、よく見てみれば御坂妹は確かに顔を真っ赤にしていた。
この状態で、よく普通に喋っていたものだ。
美琴は頭をぐらぐらさせている御坂妹を湯船から引きずり出すと、その体を支えてやりながら脱衣所へと急いだ。



―――――



「まったく、自分がのぼせてることにも気付かないなんて。そういうのって洗脳装置で入力してもらったりしなかったの?」

「ミサカはのぼせることを想定して造られたわけではないので、入力内容に入っていなかったのでしょう。
 そんなことよりコレ意外とキッツイですね、とミサカは扇風機に向かって話しかけます」

「私には意外と元気そうに見えるんだけど」

「声が刻まれているようで面白いです、とミサカは新たな遊びを発見しました」

「アンタは小学生か」

服を着ずにバスタオルを体に巻いたままの状態で、御坂妹は扇風機の前で声を出すという懐かしい遊びをしていた。
湯冷めしないように体を拭いてから扇風機の前で涼ませていたら、いつの間にかこうなっていた。
そんな妹に対してきちんと服を着て髪を拭いている姉は、呆れながら妹に向かってとある飲み物を差し出した。


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