過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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188: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/30(火) 20:47:27.59 ID:wmHevFEo
「ふーん、そんなもんなのか。詳しいな」

「仮にも超能力者の第三位なんだから、それくらい当たり前でしょ。それにあの子だって……」

「ん? どうかしたか?」

「なっ、なんでもない! ほら早く行くわよ! ……ってきゃあっ!」

言ってるそばから、美琴はまた鏡にぶつかってしまった。
確かに鏡は柔らかめにできていると言っても思いっ切りぶつかればそこそこ痛いし、下手をしたら先程の美琴のように転ぶこともありうる。
慣れたからか今回は転びそうにはならなかった美琴だが、なんだか異常に腹立たしい気持ちになった。

「ありゃりゃ、これは慎重になった方が良さそうだな。壁に手を付きながら行こうぜ」

「なにそれ? 確かにそれなら鏡にぶつかることは無いかもしれないけど、いつまで経っても外には出れないわよ」

「いやいや、そういう裏技があるんだよ。ちょっと時間は掛かるけど確実だ。やってみろって」

「……まあ、アンタがそこまで言うなら仕方ないわね。私ももう鏡にぶつかるのはごめんだし」

ぶつけた頭を擦りながら、上条に倣ってもう片方の手で鏡に手を付いてみる美琴。
二人は片手を付きながら、地道に鏡の館を攻略していくことにした。



―――――



「ふう、満足しました。とミサカは満ち足りた顔をします」

「結局何回乗ったンだろォなァ」

数えるのも億劫になるくらいの回数ジェットコースターに乗って、漸く二人は満足したらしい。
一方通行は目立つ髪と目の色を隠すためにキャップ帽を目深に被っているのだが、それでも係員に顔を覚えられていそうなほどの回数なのだから相当だ。
恐らく御坂妹の顔は確実に覚えてしまっただろう係員に見送られながらその場を去り、先程まで上条たちが休んでいた場所へとやって来る。
しかし、当然そこには二人の姿はなかった。

「あいつらは流石にどっか行っちまったみてェだな。とりあえずメール入れとくか」

「……お腹が空きました、とミサカは空腹を訴えます」

「あァ、そォ言えばもォこンな時間か。どっか適当なレストランでも見つけてあいつらを待ってた方が良いな」

くいくいと服の裾を引っ張ってくる御坂妹に促されて時刻を確認してみれば、確かにそろそろ昼食にしても良さそうな時間になっていた。
一方通行は軽く辺りを見回すと、そうして見つけた食堂を指さしながら御坂妹の肩を叩く。

「あそこならちょうど良いだろ。……ン、どォした?」

「な、何だか今更気分が悪くなってきました、とミサカは……うえっぷ」


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