過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/12/11(土) 21:07:39.87 ID:gv3XuLoo
「あー、それは流石に嫌だなあ」
「だったら、いい加減自分の身を守る為に他人を見捨てるってことを覚えろ。その後に風紀委員なり警備員なりに通報すれば良いだろォが。
それから絶対に敵わねェ奴が相手だったら迷わず逃げる。そォしねェとマジで早死にするぞ」
一方通行の言葉に、しかし上条はうーんと唸るばかりで返事をしない。
こいつのお人好しはもはや病気の域だなと一方通行が呆れていると、不意に上条が口を開いた。
「でもさ、やっぱり見捨てられねえよ。困ってるわけだし、放っといたら酷い目に遭うことなんか分かりきってるじゃねえか。
風紀委員や警備員じゃ間に合わないことが多いしな。それに、敵わない奴が相手だったら絡まれてる奴の手を引いて逃げれば良いし」
「……はァ。そォいや、オマエが助けてるのって女が多いな。もしかして女好きなのか?」
「い、いや、別にそういうつもりじゃ……。女の子が絡まれてる確率の方が高いから、自然とそうなることが多いってだけで」
「御坂にチクるか」
「らめえええ!! なんかよく分かんないけどすごいビリビリされる気がする! 今度こそ超電磁砲の餌食にされる!!」
悲鳴を上げる上条をよそに、一方通行はやっぱりこいつも気付いてないのか、なんてことを考えたりしていた。
まあ確かに、美琴のアレは当事者にとってはあまりにも分かりにくすぎるだろう。
特に上条は絶望的に鈍感なので、気付けと言う方が酷な話だ。
「それに、お前が困ってたって助けてやるぞ」
「オマエがかァ? スキルアウトなンかにボコボコにされるよォな奴に助けに来られてもなァ」
「うぐっ、それを言われると苦しいんだが……」
実際、ついさっき一方通行に助けられたばかりの上条は気まずそうに言葉を詰まらせた。
一方通行はそんな上条を鼻で笑っていたが、ふっと表情を消して声を低くした。
「……それに、別に良い。必要もねェ。大体、そンな義理もねェだろォが」
「何言ってんだ。馬鹿かお前」
上条が、心底呆れたというようにやれやれと首を振った。
正直こいつにだけは馬鹿にされたくないと思っていたのだが、一方通行は何となく何も言うことができなかった。
「友達を助けるのは当然のことだろ。だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」
「……」
上条はとても真剣な瞳をしながらそう言ったが、一方通行は何も答えなかった。
彼は応急処置セットのついでに買ってきていた缶コーヒーを一口だけ口に含んで飲み込むと、更に一拍置いてから口を開く。
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