過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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267: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/12/25(クリスマス) 18:42:56.18 ID:jZYpsD2o

「それなら住所教えてよ。今度遊びに行くからさ」

「……覚えてねェ。分かったら今度メールで送る」

「まあ、新居の住所なんかなかなか覚えられないよなー。俺も今の学生寮の住所を覚えるのにどれだけ苦労したことか」

「そう言えば、あなたは高校一年生でしたか。
 でしたらこの時期で既に住所を覚えているというのは早い方なのでは? とミサカは上条当麻の意外な記憶力に驚きます」

「住所って意外と色んなところで要求されるからな。もちろん、最初はメモ書きを持ち歩いてたけど」

話しながらその時のことを思い出したのか、上条は少し遠い目をする。幾度となくメモ書きを落として不幸な目に遭ったことは、心の中にそっと仕舞っておくことにしよう。
しかしその話を聞いていた美琴は、一方通行の言葉に首を傾げて不思議そうな顔をする。

「でも、アンタは何でもすぐに覚えちゃうじゃない。珍しいわね」

「……、俺にだってそォいうことくらいあるっつゥの。とにかく、住所はまた今度な」

「りょーかい。できるだけ早めにお願いね」

「おォ」

適当に返事をしながら、一方通行もフライドチキンに手を伸ばす。
その横から御坂妹がさり気なくコーンサラダを一方通行の方に押しやっていたが、彼は完全無視だ。
冥土帰しも嘆いていたが、一方通行はあまり野菜を食べようとしてくれない。

「ところで、退院した後は何するつもりなんだ? やっぱり何処かの学校に通ったりするのか?」

「……いや、まだ決めてねェ。冥土帰しの病院で助手するか、どっか適当な研究所の働き口探すかだな」

「働くつもりなの? アンタだってたぶん学生だったんだろうし、学校とか行った方が良いんじゃない?」

「学校なンか行ったって仕方ねェだろ。俺は独学でも大抵のことは学習できるしな」

「学校ってのは、何も勉強するだけの場所じゃないぞ? 友達作って一緒に遊び歩いたり、部活に精を出したり、他にもイベントとかあって色々できるし。
 せっかく学生なんだから、学校は行っとかないともったいないぞ」

「そンなモンかねェ……」

「そんなもんだ」

力強く頷きながら、上条はポテトを口に放り込む。
けれど、どちらにしろそれは一方通行にとっては縁遠い話だ。

「まあそれは置いとくとして、ごはん食べた後はどうするの? 何かリクエストある?」

「映画をリクエストしたのは俺だから、他の奴優先で良いぞー」

「俺は特に無ェ。この辺のことはよく知らねェしな」



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