過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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27:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/10/24(日) 17:11:16.01 ID:lnwWc/Yo
言いながら、美琴は壁に掛けられている時計をちらりと見やった。
寮の門限を気にしているのだろう。美琴に倣って時計を見やってみれば、確かに寮の門限ギリギリの時間になってしまっている。
美琴は急いで持っていた紙袋を折りたたんで鞄の中に収めると、

「ごめん、もう時間だから私もう帰るわね。時間についてはまた後で連絡するわ!」

とだけ言って大慌てで帰っていった。
上条と一方通行はその行動のあまりの素早さに驚いていたが、やがて一方通行が呆れたように溜息をつく。

「慌しい奴だな。忙しいなら無理して来なくても良いっつってンだが」

「ま、あいつもあいつで世話焼きなとこあるからな。それになーんかお前って放っておけないんだよなー。構いたいというか」

「なンだそりゃ……。つゥか、オマエも帰らなくて良いのか? そろそろ完全下校時刻だろォが」

「いいのいいの。俺は門限無いし、完全下校時刻破りなんかいつものことだし。それより林檎持って来たから食おうぜ!」

「えェー。コーヒーゼリーが良い」

「いやいやそれは今度ビリビリが来たときに一緒に食うべきだろ。アイツが持ってきたんだから」

「仕方ねェなァ……」

上条の言葉に漸く納得したのか、一方通行は渋々といった様子で食べやすいサイズに切り分けられた林檎を摘まんだ。
それを見た上条はまるで子供を躾ける親のように「よし」を呟くと、自分もまた皿の上に置かれていた一口サイズの林檎を口に運ぶ。
林檎はとても美味しかった。


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