過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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2010/10/24(日) 16:58:50.11 ID:lnwWc/Yo
「奴ら、ね。その、君を追っている人たちについては教えてくれないのかい?」
「……なにしろ記憶喪失だからな。追われてる俺にも、奴らが誰なのか分からねェ。まァ、ヤバくなったら出て行ってやる。安心しろ」
「そんな心配は無用だよ。前にも言ったけど、僕はちょっと上層部の方にコネがあってね。
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2010/10/24(日) 17:00:03.16 ID:lnwWc/Yo
放課後。上条はとある高校の教室でのろのろと帰る準備をしながら、これからどうしようかと考えていた。
とりあえず今日も一方通行のお見舞いに行くつもりだが、今日こそは『一方通行』についての情報収集もしてやりたい。
……が、当然ながら当てがない。
上条は幻想殺しという特殊能力を持ってはいるが、学園都市の行っている身体検査ではその能力は測定できないため、レベルは0。
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2010/10/24(日) 17:00:40.54 ID:lnwWc/Yo
土御門の言っていることはよく分からなかったが、とにかくこれで吹寄の頭突きは免れることはできた。
上条が心の中だけで土御門に感謝していると、青髪ピアスがふと思いついたように口を開く。
「能力のことなら、小萌センセに聞いてみると良いんやないか? 発火能力専攻やけど、他の能力にもかなり詳しいみたいやでー。
ま、今日は会議があるとかで忙しそうやったから、訊くなら明日になるけどなー」
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2010/10/24(日) 17:06:02.34 ID:lnwWc/Yo
同時刻、風紀委員活動第177支部。
柵川中学の一室にある風紀委員の支部だ。美琴のルームメイトである白井黒子や、その後輩である初春飾利の詰めている支部である。
美琴は硝子盤に手を触れて、指紋や静脈・指先の微振動パターンの認証を終えると、支部の扉を開いた。
……と、その瞬間。
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2010/10/24(日) 17:06:31.24 ID:lnwWc/Yo
美琴より一つ年下の初春は、こう見えて凄腕のハッカーである。ただし今日は、初春の情報収集能力を見込んで頼みごとをしに来たのだ。
ただし、もちろんハッキングは犯罪。個人的な事情のためにそれをやってもらうのは少し後ろめたい。
美琴は後ろのほうで白井の介抱をしている固法を横目に見ながら、二人にばれないように初春にそっと耳打ちした。
「早速で悪いんだけど、『一方通行』について調べて欲しいの。皆に秘密でね。もちろん、時間が空いたらで良いんだけど……」
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2010/10/24(日) 17:06:57.20 ID:lnwWc/Yo
「じゃあ初春さん、あとはよろしくね。そうそう、お礼は黒蜜堂のゼリー詰め合わせでどうかしら?」
「そんなに良いんですか? 御坂さんってば太っ腹! 白井さんとは大違いですよー。私、頑張っちゃいますね!」
「あはは、仕事に支障が出ない程度にね……。それじゃ、私この後用事あるから帰るわ。黒子のことよろしくー」
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2010/10/24(日) 17:07:23.46 ID:lnwWc/Yo
学校が終わってこれから友達同士で遊びに行こうとしている者や、まっすぐ家に帰ろうとする者でごった返している第七学区の大通り。
そんな怪我人に優しくない場所を、松葉杖を突いた一方通行は涼しい顔で歩いていた。
一方通行は軽く周囲を観察しながら歩いていたが、見覚えのあるものがまったくなかった。
この辺りをうろついていたのだから恐らくこの近くに住んでいたのではないかとは思うのだが、それでもやはり何も思い出せない。
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2010/10/24(日) 17:08:55.69 ID:lnwWc/Yo
「それにしても、住ンでたところまでさっぱり忘れてるとは。退院したらどォすっかな」
「あ、そっか、退院したら住むとこがないのか。じゃあやっぱどっかで借りんの?」
「そのつもりだが、IDがねェ。そンな不審者に部屋を貸してくれるところがあるかどォかだな」
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2010/10/24(日) 17:09:31.32 ID:lnwWc/Yo
病院の廊下。上条は一方通行の病室の扉に背を預けながら、一方通行の着替えが終わるのを待っていた。
病院で借りた服を返さなくてはいけないので、いつもの手術衣に着替えているのだ。
一方通行は別に部屋の中に居ても良いと言ってくれたのだが、そこは一応マナーということで部屋から出ておいた。
ふと腕時計を見やれば、もうだいぶ遅い時間になってしまっていることが窺い知れる。
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2010/10/24(日) 17:10:40.53 ID:lnwWc/Yo
言いながら、美琴は病室の隅に置かれている本棚に次々と本を詰め込みはじめた。
元々この病室には本棚なんか無かったのだが、いつも病室で暇過ぎて死にそうな顔をしている一方通行を見るに見兼ねて、
美琴が本と一緒に組み立て式の小さな本棚を持って来てくれたのだ。
本棚には実に様々な本が収められていて、上条も読んだことのあるような漫画本から逆にさっぱり理解できないような難解な専門書、
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