過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/01/04(火) 23:52:44.18 ID:6HfT1jco
「いやお前がそれを言うのか……」
「私は良いのよ、強いから。アンタはレベル3でしょ? その程度じゃ暴走する可能性だってあるんだから、気を付けてよね。
アンタは知らないかもしれないけど、AIMジャマーってのは暴走を誘発する装置なの。だからここで無理に能力を使うのは危ないのよ」
ぐちぐちと上条ばりの説教をしながら、美琴は常備しているらしい絆創膏を怪我した頬に張ってくれた。
一方通行の心配ばかりしている二人だが、彼らも相当顔色が悪い。
そんな二人を見たからか、一方通行は珍しく、そう、実に珍しいことに、ほんの少しだけ申し訳なさそうな顔をした。
「そうそう、下の階に降りるときは気を付けてね。何かすごいことになってるから」
「軽く言うなあ……。まあ、とにかくお前も本当に気を付けてくれ。下の階、その……、大勢の人が皆殺しにされてて、酷い有様なんだ。
だから、できるだけ見ないようにして降りた方が良いと思う。
……それにしても、アレは誰がやったんだろう。数もそうだけど、普通の殺し方じゃなかったぞ」
「さあね。対抗組織か何かと相打ちになったか、内乱でも起こって自滅したかかないかしら。
そこの指揮官っぽいのは生きてたわけだから、二階の時点で全部止められちゃったみたいだけど。だけどあの様子じゃ、あの中に生き残りはいないんじゃないかしら」
「……、…………」
「さあ、そんなことよりさっさと帰りましょう。
軽傷だけど一方通行を看てもらわないと。そうそう、妹はさっき電話で連絡が来たから大丈夫みたい。だからアンタで最後なのよ」
「そうだな。あんまりこんなところに留まってるのも何だし……」
こんな気味の悪いところに長時間居座っている道理はない。
二人は無言の内に意見を一致させると、嫌なものを再び見てしまわないように気を付けながら部屋を出ようとする。
……しかし、何故か一方通行はそんな二人について行かず、じっと倒れている男を見つめていた。
そして彼はそっと男に近付いて行こうとしたが、直前でそれに気付いた美琴によって呼び止められてしまう。
「ちょっと、何してるのよ。早く行くわよ」
「あ、わ、悪ィ」
「もしかして、歩くの辛いか? 手を貸そうか」
「いや、大丈夫だ。そンな怪我してねェし」
「そうか?」
それでもなかなか歩いて来たがらない一方通行を不思議に思って上条が首を傾げると、彼は漸くこちらまで歩いてきてくれた。
上条たちが下階は血の海だと言って脅したから、躊躇っているのだろうか。
そんなことを考えながら、二人は一方通行を連れて階段へと続く廊下へと歩いて行った。
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