過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/01/07(金) 23:06:06.36 ID:i3GUHzEo
「何の用も無かったというわけではありません。お姉様の顔を見に来ました、とミサカは目的を明かします」
「そういうのを何の用も無いって言うの! まったく、言ってくれれば私から申請してあげたのに……」
「お気遣い感謝します。ですが、ミサカはどうしても今すぐにお姉様のお顔を拝見したかったのです、とミサカは言い訳します」
「…………? まあ、とにかく今度からはあんまり変なことしないでよね。何かあったら私に言ってくれれば何とかしてあげるからさ」
「はい。ありがとうございます、とミサカはお姉様に感謝します」
御坂妹は不思議な微笑を浮かべながら、ぺこりと深く頭を下げる。
その時、ちょうど中庭に予鈴のチャイムが鳴り響いた。
これにて昼休みは終了、そろそろ教室に向かわなければ午後の授業に間に合わなくなってしまう。
「鐘が鳴ってしまいましたね。お姉様はこれから授業があるでしょうから、これにて失礼させて頂きます、とミサカは別れの挨拶をします」
「あ、うん、ごめんね。せっかく来てくれたのに。
そうだ、良かったら図書館かどっかで暇を潰して待っててよ。放課後に『学舎の園』を案内してあげるから」
「いえ、申し訳ありませんがこれから少し野暮用がありますので、ミサカももう行かなくてはならないのです、
とミサカは断腸の思いでお姉様のお誘いを辞退します」
「断腸って……。別に、今じゃなきゃ絶対駄目っていうわけじゃないんだから。今日が忙しいなら、また今度案内してあげるわ」
「……、ありがとうございます。では、ミサカはもう行きますね、とミサカは名残惜しげに手を振ります」
「うん、またね」
美琴も御坂妹に向かって手を振り返すと、本当に急いでいるのか彼女は小走りで去って行った。
そんなに忙しいのならなんでわざわざ自分なんかに会いに来たのだろう、と思いながら美琴は小さく首を傾げる。
……と、彼女ははっと自分の周囲に誰も居ないことに気が付いた。
もうすぐ授業が始まってしまうので、他の生徒たちはもうとっくに教室に帰ってしまったのだ。
授業に遅れては大変と、美琴も慌てて教室へと走って行った。
―――――
「珍しく機嫌が良いようですね、とミサカは目を丸くします」
とある資料に目を通しながら鼻歌を歌っている垣根を見て、『反対派』の妹達が珍しく己の感情を露わにしながらそう言った。
実際垣根はここ最近上層部から下った命令の所為でずっと不貞腐れていたので、機嫌の良い彼を見るのはとても久しぶりだったのだ。
「そう見えるか? まー色々良いことがあってなー」
「例の事件の所為で『実験』が中止にならずに済んだからですか? とミサカは上機嫌の理由を推測します」
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