過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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342: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/07(金) 23:08:30.87 ID:i3GUHzEo



何となく何をする気にもなれなくて、美琴は壊れた自販機が置いてある公園をふらふらしていた。
御坂妹のことが気になっているのだろうな、と美琴は自己分析する。
昨日あんなことがあったのと、ほんの少しだけ彼女の様子がおかしかったからだろうか。
こういう時は共通の知り合いである一方通行や上条に相談するのが一番なのだろうが、美琴は何故か何となくそうする気になれなかった。

(私ってば、何がしたいんだか)

自問するが、当然答えなど返ってこない。
とは言え、誰かに尋ねたところでまともな答えが返ってくることもないだろう。
何もする気が起きないし、もう帰ってしまおうかな、と美琴が踵を返そうとした、その時。
彼女の視界の端に、見覚えのある影が映った。

(……あれは)

上条当麻、だった。
スーパーに向かっているらしい彼は、学生鞄を肩に引っ掛けながら足早に歩いている。
そう言えば月曜日は卵が安いとか言っていた気がするので、たぶん今からそれを買いに行くところなのだろう。

最近は一方通行や御坂妹を交えてほぼ毎日顔を合わせている相手ではあるが、こうして偶然街中で出会うのは割と久しぶりだった。
……だからだろうか。久しぶりにやってやろうという気になってしまったのは。

「上条当麻!!」

「へっ?」

突然大声で自分の名前を呼ばれた上条は、驚いて思わずそんな間の抜けた声を上げてしまった。
だが、彼がそんな声を出してしまうのも無理はない。
何故なら振り返ったその先には、能力全開で仁王立ちしている超能力者の第三位の姿があったから。



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