過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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380: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/28(金) 02:34:06.97 ID:jMvwQYeBo

上条は黒い微笑を浮かべている美琴を見て冷や汗を流すが、もはや後の祭りだ。
次からは電撃の一発や二発は覚悟しなければならないかもしれない。

「まあでも、今日は帰るわ。流石にもう疲れちゃったし」

「そ、そうか。良かった……」

美琴のその言葉に、上条は心から安堵した。
流石の上条ももう体力の限界だったし、明日も普通に学校だ。さっさと帰って寝なければ、確実にまた遅刻するハメになってしまう。
それに美琴だってちゃんと学校に通っているのだから、そういう準備もあるだろう。

「一応門限は黒子に頼んで誤魔化しといてもらったけど、心配してるだろうし」

「えーと……、うわ、もう十二時過ぎてんじゃねえか。本格的に明日は遅刻かも……」

「何よ、ちょっと夜更かししただけじゃない。だらしないわね」

「いやいや、十二時って相当だからな? まあそれは置いといて、もう遅いし寮まで送って行ってやろうか?」

「え!? あ、その、私は一人でも別に全然平気だけど、アンタがどうしてもって言うなら送らせてあげても……」

「そうか? まあお前は超能力者だし、いらない心配だったか」

「………………」

美琴はまだ何事かをもごもごとつぶやいていたが、上条はさっぱり気付かない。
まあ、上条が絶望的に鈍感なのを分かっていてこんな態度を取ってしまう美琴にも非はあるのだが、こういうのは理屈ではないわけで。

「……アンタは」

「ん?」

「何でそんなに鈍感なのよおおお!!」

「えっ、何!? 何で!? どうして突然怒り出すんですかビリビリさん!?」

まったくもって理不尽なことだが、上条は最早そういう星の下に生まれてきてしまっているので仕方がない。
上条は無制限に放電している美琴の電撃を右手で防御しながら、ひたすら彼女の怒りが収まるのを待つことしかできなかった。

「はあー、はあー……、もう良いわ、帰る!」

「さ、さいですか……。気を付けて帰れよー」

「うっさい!」

そして美琴が上条に背を向けようとした、途端。
二人のいる場所からそう離れていないところで、爆発が起こった。
大きな爆音に反射的に耳を抑えながら、二人はもうもうと立ち昇る黒煙を見上げる。

「な、何だありゃ? またテロか?」



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