過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/02/01(火) 17:59:39.29 ID:18hPWCNmo
「ッ……」
「やっぱりな。出力だけじゃなく、『反射』自体の質も落ちてやがる。
以前のお前の反射はホワイトリスト方式だったが、今は指定したものしか防げないブラックリスト方式になっちまってんのか。
それじゃ、俺の攻撃は防げねえな」
薄く白いナイフのようなものが、一方通行の足首と先程まで彼のいた場所に無数に突き立っている。
よく分からないが、どうやらアレは普通の攻撃ではないらしい。
辛うじて反射膜をすり抜けた時の感覚が残っているのでそれは何となく分かるのだが、その正体がうまく掴めなかった。
きちんと解析して逆算することができれば反射可能かもしれないが、今はそんなことをする余裕も時間もありはしない。
「さっき、ちょっと色々あってよお。上手く手加減できねえかもしんねえから、さっさと諦めた方が良いと思うぞ?」
垣根の提案に、一方通行は答えない。
代わりに、足を引きずり壁に手を付きながら、それでも一方通行はしっかりと立ち上がった。
そんな、この圧倒的不利な状況にあって尚諦めようとしない強情な彼を見て、垣根はやれやれと首を振る。
「学園都市の医療技術にも限界はあるんだからな? ……どうなっても知らねえぞ」
「ハッ。オマエらの言いなりになるくらいなら死ンだ方がマシだっつゥの。バーカ」
「お前までそんな態度!? 俺嫌われ過ぎじゃね?」
「知るか。死ねメルヘン野郎」
何だかよく分からないが、とにかくコイツを見ているとイライラする。
この状況でへらへらしているコイツ自体も気に喰わないし、こんなのに手も足も出ない自分自身も腹立たしい。
自身の精神衛生の為にも、一刻も早くコイツを視界の外に追いやらなければならなかった。
とは言え、今の一方通行が視界から垣根を排除できる手段は殆ど無いと言って良い。
痛覚神経を麻痺させて痛みを消すことには成功したものの、この足ではどう能力を駆使したところで垣根から逃げ切ることなどできないだろう。
よって、ほんの一瞬でも良いので動きを止めなければならないのだが……。
(理由は知らねェが、アイツはここに来るまでに誰かと戦ったのか、それなりのダメージを負ってる。
勝機があるとすれば、そこしかねェが……)
それにしたって、圧倒的な力の差があり過ぎる。
……しかし、だからと言って諦めるつもりは毛頭ない。
一方通行は強風を発生させると、全力で垣根にぶつける。
しかし、垣根は片方の翼で風を遮ると右手を軽く上げて氷柱のような杭を撃ち出してきた。
対して一方通行は、飛来する杭に再び風をぶつけ、軌道を逸らして回避。
どうやらあの氷柱は『反射』は易々と貫くことができるようだが、風や瓦礫などを用いればある程度の干渉をすることはできるようだ。
ただ、垣根の攻撃は威力が高いので簡単に弾かれたり砕かれたりしてしまう。だが、少なくとも障害物にはなる。
「ひっでえ攻撃。それで本気だってんならお笑い種だな」
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