過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/02/01(火) 18:02:55.07 ID:18hPWCNmo
至近距離から、声。
気付いたら、垣根が目の前に立っていた。身構えるとか反応するとか、そんな行動がまったく許されないレベルの速度。
(こ、の野郎。音速超えてンじゃねェのか!?)
咄嗟に腕で頭部を庇おうとするが、間に合わない。凄まじい速度で側頭部に蹴りを叩き込まれ、一方通行は壁に叩き付けられた。
壁に激突した衝撃はそのまま反射できたが、蹴りのダメージはまともに入ってしまう。
ただでさえ体力が削られているところに受けてしまった大ダメージに彼は危うく気絶しかけたが、なんとか持ち堪えた。
「ん、耐えたのか。ちょっと意外だ」
まるで何でもないようにそう言った垣根に浴びせてやりたい罵詈雑言が百はあったが、今は喋る体力さえ惜しい。
もう意識が朦朧としてしまって何がしたかったのすら分からなくなってしまいそうだったが、一方通行はそれでも立ち上がった。
そして、彼は力の限りに地面を踏み鳴らす。
いや、踏み抜いた、と言ってしまって良いだろう。
地面を踏みつけた一方通行の足は完全に地面にめり込み、大きなクレーターを形成していたから。
彼はそこから更に地面を伝う衝撃を操り、垣根の足元のコンクリートを爆発させる。
しかし、垣根は飛散したコンクリートの破片を手の甲で軽く払っただけだった。たったそれだけで、いとも簡単に破片を弾いてしまったのだ。
当然、それなりの勢いで破裂させたのにも関わらず。
「何だ、翼の内側なら無防備なんじゃ……、とか思ったのか? 残念だったな。俺の能力はお前と同じで自動防御付きだ」
「…………」
「で、終いか? おいおい、あっけねえなあ。もっと手応えがあるかと思ったんだが」
視界は未だぼやけたまま、まともにものを見ることができない。
しかし、その中で彼はばさりという音を聞く。
同時に視界にぼんやりと白いものが広がったのが見えたので、恐らく垣根が決着をつけるべく翼を広げたのだろうと、思う。
万事休す、という言葉が頭に浮かんだ。
だが、天運は彼に味方する。
唐突に、耳を覆いたくなるほどの凄まじい雷鳴が轟いたのだ。
朦朧としている一方通行には、何かが光ったことしか分からない。
しかし、それが何なのかは理解できる。
そして彼は、自分の運の良さを嘆いた。
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