過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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581: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/06(日) 23:19:52.42 ID:Vxi+OU+jo



「見つからないなー」

「見つからないわねー」

第七学区の表通りをぶらぶらと歩いている上条と美琴は、今日も今日とて一方通行探しに精を出していた。
しかし、未だ一向に見つかる気配がない。
一方通行も生活するには仕事をしなければならないだろうということでそれらしい場所を中心に探しているのだが、手掛かりはゼロだった。

「全然見つからねえ……。アイツ、今頃何処で何やってんだか」

「まあ、第七学区って言っても広いからね。探し方がちょっと甘いのかもしれないわ」

「俺たち二人だけじゃやっぱり限界があるからなあ……」

「弱音吐かない! 他の人を巻き込む訳にはいかないんだから仕方ないでしょ」

言いながらも、もしかしたら人混みの中に一方通行が紛れているかもしれないと美琴はきょろきょろと辺りを見回す。
しかし、やはり何処をどう探したところであの白い姿が見つかることは無かった。

「……アイツに何かあったってことは無いよな」

「ないない。アイツ、第二位をボッコボコにしたのよ? そんな奴が今更誰に負けるって言うのよ」

「まあそれはそうなんだが……。あまりにも見つからないものだからついな」

「あのねえ、ついでそんな嫌な想像しないでよ」

「はは、悪い悪い」

「まったくもう!」

不機嫌そうに目を細めた美琴に上条が苦笑いしながら謝るが、彼女はつんと顔を背けてしまった。
しかしその拍子に何かが目に付いたのか、ある一点で美琴の視線が停止する。

「どうした?」

「……いや、ちょっとお腹空かないかなーって思って」

「ああ、そう言えばそうだな。結構歩き回ってるし、なんか食べるか?」

「そうしましょ。でね、あそこで売ってるたこ焼きなんか良いんじゃないかなーと思って。美味しそう」

「ん、あのキャンピングカーか? 珍しいな、こんなところにたこ焼きの屋台なんて」

美琴が指差したのは、大通りの端に停車しているキャンピングカーだった。
クレープやホットドックなどの屋台は割りと頻繁に目にするが、確かにたこ焼きは珍しい。キャンピングカーでやっているとなると、特に。



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