過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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582: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/06(日) 23:24:33.00 ID:Vxi+OU+jo

それに興味をそそられた上条が美琴の提案を了承すると、彼女は気を良くして足早に屋台に近付いて行った。
アイツも案外お手軽な性格だななんて失礼なことを考えながら、上条もその後をついて行く。
そして辿り着いた屋台には、幸い人はあまり並んでいなかった。

「すみませーん、たこ焼き二人分下さい」

「こっちも二人分くれ」

……ん?
それは、上条たちよりも少し遅れてやって来た客の声だった。
しかし非常に聞き覚えのあるその声音に、上条と美琴が勢いよく振り返る。
そこには。

「あ」

「え」

「あっ」

「ぶふー、とミサカはまさかのエンカウントに思わず吹き出します」

……そこには、この間からずっと探し続けていた一方通行と、何故か御坂妹がいた。
暫らく、時間が止まってしまったような錯覚。
だがそんな硬直状態からいち早く脱した一方通行は、連れである御坂妹を連れて逃亡を図ろうとした。
しかし。

「妹、確保!」

「了解しました、とミサカはお姉様の命令に従います。がしっ」

「こ、この裏切り者ォ!!」

「良いのかこれ……」

「良くねェ!」

一方通行は往生際悪く抵抗を続けているが、御坂妹にがっしり拘束されてしまっているので逃げられない。
能力を使って御坂妹を振り払うこともできるのだが、それだと彼女を怪我させてしまう可能性があるのでできないのだ。
しかしその時、一方通行は衝撃の事実に気付いた。

(待て、妹ごと抱えて行けば良いンじゃねェか?)

「ハイ残念」

「……畜生」

すかさず上条の右手で掴まれて、一方通行は今度こそ本当に逃亡手段を失った。
項垂れる彼を眺めながら、御坂妹は申し訳なさそうな表情をする。



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