過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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62: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/03(水) 00:01:23.43 ID:b7Et/bco
「その為には、まずミサカたちについて説明しなくてはなりません。
 ミサカたちは実は、お姉様のDNAマップを元に作成された体細胞クローン『妹達』なのです、とミサカは改めて自己紹介します」

「ン? じゃあ妹じゃねェのか?」

「厳密にはそういうことになります。
 ですがミサカたちは皆オリジナルのことを『お姉様』と呼び慕っているので、自ら『妹』と名乗っているのです、とミサカは補足します。
 それにミサカたちの総称もちょうど『妹達』ですし。
 一部の人はミサカたちは妹より娘に近いと言いますが、流石にまだ中学二年生のオリジナルを『母』と呼ぶのには抵抗がありますから、
 とミサカは更に理由を追加します」

「なるほどなァ。確かに、その辺の奴に説明するにしても『妹』の方が分かり易いし楽だろォしな」

「そういうことです。と言うか、クローンと聞いてもあまり驚かないんですね、とミサカは一方通行の反応を意外に思います」

「学園都市ってのは『外』に比べて30年も技術が進ンでンだろ? クローンなンてのはありふれたもンじゃねェのか?」

「いやいやいや。学園都市でも人体のクローニングは禁止されていますし、
 実はミサカたちも非合法な存在なのでかなり厳重に秘匿されています、とミサカは一方通行の非常識ぶりに逆に驚かされます」

「へェー。オマエらも大変なンだなァ。つゥか、そんな非合法な存在がこンなところを普通にうろついててイイのかよ」

「実は現在脱走同然の状態です、とミサカは衝撃の真実を暴露します」

「オイコラ」

一方通行が鋭くツッコミを入れるが、御坂妹は何処吹く風だ。
それどころか、彼女は一方通行の発言を無かったことにして話を進める。

「それでここからが本題になるわけですが、とミサカは話題の軌道修正を試みます」

「スルーか。まァ良い、とりあえず話してみろ」

「はい。実はお姉様にお会いしたいと考えているのですが、大丈夫でしょうか? とミサカは相談内容を提示します」

「…………? 会いたいなら勝手に会いに行けばいいじゃねェか」

別に一方通行は美琴の保護者でも何でもない。それどころか、不本意ながらどちらかと言えば逆だ。
なのに、何故御坂妹は一方通行にそんなことを尋ねるのだろうか?
そんなことを考えながら一方通行が首を傾げていると、御坂妹はすかさず説明を続ける。

「実はお姉様は自分の体細胞クローンが作られていることをご存じないのです、とミサカは最大の問題を明かします」

「はァ? じゃあナニか、どっかのアホが本人に無許可で勝手にクローン作ったってのか?」

顔を顰めながら、一方通行は不愉快そうな声を出した。
しかしよくよく考えてみれば人体のクローニングは禁止されているのだから、あの美琴がそんな非合法な実験に協力するはずもない。
すると御坂妹はこくんと頷き、言葉を続けた。


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