過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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644: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/18(金) 00:02:22.88 ID:1L/yEOX/o

「え、良いのか?」

「夕飯の礼だとでも思ってくれりゃイイ。おら、さっさと出せ」

「ありがとうございます! いやーほんとに助かったあ!!」

「そンなに切羽詰ってるンならさっさと相談しろよ……」

「いや、でもやっぱりこういうのは頼みにくくてな……。ビリビリは教えながら罵ってくるし」

「……ご愁傷様」

「言うな……」

当然ながら美琴には悪気はないのだが、彼女が簡単に解くことの出来る問題で年上である上条が引っ掛かっていると、
ついついあれこれ言いたくなってしまうようだ。気持ちは分かる。
しかしその『あれこれ』は、確実に上条の精神にダメージを与えてしまっていたらしい。可哀想に。

「でも、ここまでやって貰ってるんだから頑張らないとな。テストが終わったら夏休みだし」

「夏休み?」

「そう、知らないか? 夏になると長期休暇があるんだよ。えーっと……、確か、うちの学校は七月二十日からだっけ」

「二十日……? って、本当にすぐじゃねェか」

「そうだぞ。だから、夏休みになったらまたみんなでどっか遊びに行こうな。水族館は決定してるけど」

テーブルの上の食器を二人で片づけながら、上条は夏休みについて語りはじめた。
よっぽど楽しみにしているのだろうか。
とは言えその前には乗り越えなければならないテストという難関が待っているのだから、現時点では手放しに喜べないのだが。

「そうだ。学園都市に申請通せば、『外』にも遊びに行けるかもしれないぞ」

「俺は無理だろ。偽造IDがあるとは言え、基本的には不法滞在扱いなンだ。流石にゲートは誤魔化せねェよ」

「そうか? 意外と行けそうな気がするが」

「オマエ、本当に楽観的な……」

「これでも一応危機感持ってるつもりなんだけどな……」

しかし、上条の平和そうな顔からはそんな感情など微塵も感じ取れない。
一方通行はそんな彼を見て、小さく溜め息をついた。



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