過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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645: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/18(金) 00:03:17.66 ID:1L/yEOX/o



「……ン」

差し込んできた日差しの眩しさに、一方通行は目を覚ます。
寝ぼけた眼を擦りながら顔だけを上げてカーテンの隙間から見える外の景色を覗いた途端、一方通行はがばっと起き上がった。

(あ、アホか! 油断し過ぎだ!)

机に突っ伏して眠っていた一方通行は上半身を完全に起こすと、苛立ちを紛らわすかのように頭を掻き毟る。
その向かいでは、先程までの彼と同じように上条が眠っていた。

どうやら昨日の勉強会が夜遅くまで続いてしまった所為で、二人ともいつの間にか眠ってしまっていたらしい。
思い返してみれば、確かに昨日の勉強会の最後の方の記憶が無い。
最後の方は二人とも凄まじい眠気と戦いながら勉強をしていたので、記憶がひどく曖昧になってしまっているのだ。
それにしても、どちらが先に眠りに落ちてしまったのかさえ覚えていないとは。

(あークソ、ホント調子狂う……)

あまりにも上条の勉強が進まないので意地になって夜遅くまで付き合ってしまった彼も彼なのだが、取りあえずは八つ当たりだ。
一方通行は眠っている上条の額にでこぴんをお見舞いすると、テーブルに頬杖をついて間抜けな寝顔を観察する。
相変わらず、何も考えて無さそうな顔だ。涎まで垂らしている。……ノートが思いっ切り濡れて滲んでしまっているが、まあ良いか。

「……ん、ふぁ、あれ? 一方通行?」

「おォ、オハヨウ」

「あ、ああ、おはよう。あれ、お前泊まっていったんだっけ?」

「違ェよ。オマエに勉強教えてるうちに居眠りしちまったみてェだ」

「そう言えばそうだっけ。悪かったな、遅くまで付き合わせちまって」

「別にそれは良いンだが……」

最近の様子を見ればその可能性は限りなく低いが、最悪ここで眠っている間に奴らに襲われる可能性もあった。
そんなことになっていれば、確実に上条も巻き込むことになってしまう。
今回何事もなかったのは幸いだったが、これからはもう二度とこのようなことがないようにしなければならない。
……一方通行は自らの迂闊さに嫌悪した。

「そうだ、朝食も食べるよな? 米とパン、どっちが良い?」

「どっちでも」

「分かった。じゃあトーストと目玉焼き……。っと、コーヒーもだな」

「ン、頼む」

「おう。って、ノートが大変なことに!?」



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