過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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659: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/18(金) 12:55:51.64 ID:1L/yEOX/o

「あー、何か分かるなそれ」

「分かってンなら構ってやれよ」

「そうしたいのは山々なんだけどさあ、アイツ俺のこと嫌いみたいだからなあ」

「……オマエ、ソレ本気で言ってンのか?」

「へ? あれ、俺何か変なこと言ってるか?」

「これは重症だな……」

「?」

露骨に呆れた顔をして一方通行が呟いても、上条はきょとんとしているだけだった。
鈍感も、ここまで来ると罪だ。

「そうだ。それよりさ、確認するけどお前今日休みなんだよな?」

「それよりってオマエ……。まァ休みだけどよォ」

「それなら俺の学校に来てみないか? 見学ってことで。ほら、制服着てれば意外とばれないかもしれないぞ」

「アホか。そォいうことは俺の髪と瞳の色を見てから言え」

「大丈夫だって、うちは校則緩いから変な髪の色してる奴大勢いるし。俺は染めてないけど土御門や青ピはすごい色してただろ?」

「……、…………」

久しぶりに聞いた名前に、一方通行は僅かに反応する。
そしてかつての土御門の言葉を、思い出した。

……彼の言っていたことは、正しい。いや、紛れもない真実だ。
そして、一方通行自身もそれをきちんと理解している。
だから彼は、出来る限り今以上に多くの人間と接点を作ってはならないと思っていた。
巻き込んでしまう可能性のある人間は、少ない方が良いからだ。

それに、上条と美琴は彼とその周りの人間たちを絶対に守り切ると宣言してしまっている。
彼らの性格から考えるに、一方通行が多くの人間と知り合えば知り合うだけ彼らの守る対象=負担が増えてしまうことになるだろう。
だからこそ、それだけは避けなくてはならなかった。

「おーい、また何か変なこと考えてただろ。お前は何も考えずに好きなことやってりゃ良いんだってビリビリも言ってただろ?」

「……、…………はァ」

「何ですかーその溜め息は。上条さんたちがそんなに頼りないとでも言いたいんですか?」

「その通りだボケ。第二位に手も足も出なかった癖に」

「ぐふっ、今のは結構グサッと来たんだが……。でも、次は絶対大丈夫だって。鍛えてるし」



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