過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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682: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/21(月) 21:56:19.51 ID:phNmQ4HQo

(つまりお姉様のお目付け役と言うことですか、とミサカは情報を纏めます。それであなたに敵意を?)

(恐らくな。まァ常盤台はお嬢様学校だったから、気持ちは分からないでもねェンだが)

(と言うか上条当麻とも面識があるようですね、とミサカは思い返します。こちらはどうするべきでしょう?)

(ほっとけ。類人猿とか言いかけてたし、どォせまたなンか気に障るよォなことをコイツにしたンだろ。
 そォじゃなきゃここまで敵意丸出しになンねェよ)

(では上条当麻には触れない方針で? とミサカは尋ねます)

(それがイイだろォな。思い出させればそれだけ機嫌を損ねるだけだ)

(了解しました、とミサカは一方通行の言葉に従います)

「……先程から、何を黙りこくってらっしゃいますの?」

「う、ううん、何でもないわ。そんなことより、アンタはどうしてこんなところにいるのよ?」

流石に長く会話をし過ぎてしまったようだ。少女、白井が怪訝そうな顔でミサカ10039号の顔を覗き込んでいた。
これ以上余計なことを悟られないように一方通行はそっとミサカ10039号から手を放すと、回線を切って能力を解除する。
これで秘密裏に意思疎通を行うことはできなくなってしまったが、まあここらが潮時だろう。

「何って、風紀委員のパトロールですわ。お姉様にお教えしませんでしたか?」

「あ、ああパトロールね。すっかり忘れてたわ」

よく見てみれば、白井の腕には風紀委員の腕章が装着されていた。
どうやら風紀委員に所属しているようだ。
ミサカ10039号が非難するように目配せしてきたが、これは一方通行も知らない情報だったので仕方がない。
いや、美琴に風紀委員の友人が居ることは知っていたのだが、それがまさか目の前にいるこの少女だとは思わなかったのだ。

「それより、それはこっちの台詞ですわ! どうしてお姉様はこんなところに?」

「どうしてって、私がここにいちゃ悪いの? ちょっと友達と駄弁りながらアイス食べてただけじゃない」

「わ、悪いということはありませんが……」

強気に出るのは一種の賭けだったが、どうやら正解だったようだ。
白井は不機嫌そうなミサカ10039号の言葉に口籠もり、勢いを失ってしまう。……少し可哀想かもしれないが。

「そんなことよりアンタたち、自己紹介しなさいよ。お互いに初対面でしょ?」

「こ、これは失礼しました。申し遅れました、わたくしは白井黒子と申します。お姉様の露払いを務めさせて頂いております」

「俺は一方……、鈴科だ。……よろしく」

「以後お見知りおきを、鈴科さん」



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